第106回 看護師国家試験 午前 問79 解説
📝 問題
排泄が自立していない男児の一般尿を採尿バッグを用いて採取する方法で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 採尿口の下縁を陰茎の根元に合わせて貼り付ける。
男児では陰茎を採尿口に通し、採尿口の下縁を陰茎の根元に合わせて貼る。陰囊は袋の中に入れず、皮膚のしわを伸ばして密着させると、尿がもれにくい。 貼る前に外陰部を微温湯で洗い、水分をよく拭き取っておく。
他の選択肢は、もれや皮膚障害につながる。袋の中の空気は抜かない。貼っているあいだは上半身を少し起こした仰臥位にして、尿が袋へ流れる向きを保つ。貼り替えは時間で決めず、採取できた時点で外す。はがしたあとの皮膚はアルコールでは拭かず、微温湯で汚れを落として乾かす。
- 1
採尿バッグに空気が入らないようにする。不正解
袋の中の空気は抜かなくてよい。空気がないと袋の内側どうしが張りついて、かえって尿が入りにくくなる。
- 2
採尿口の下縁を陰茎の根元の位置に貼付する。正解
採尿口の下縁を陰茎の根元に合わせると、陰茎全体が採尿口に収まり、もれにくくなる。
- 3
採尿バッグを貼付している間は座位とする。不正解
座位では貼付部が圧迫されてもれやすい。上半身を少し起こした仰臥位にして、尿が袋へ流れるようにする。
- 4
採取できるまで1時間ごとに貼り替える。不正解
貼り替えは時間では決めない。1時間ごとにはがすと皮膚を傷めるので、採取できた時点で外す。
- 5
採取後は貼付部位をアルコール綿で清拭する。不正解
アルコール綿は小児の薄い皮膚には刺激が強い。はがしたあとは微温湯で汚れを落とし、乾かしておく。
📚 ここも一緒におさえておこう
小児の採尿は、採り方そのものより「皮膚を傷めない工夫」が問われる。貼る前と外したあとの手当てを対にして覚えよう。
- 貼る前は外陰部を洗ってよく乾かす。水分が残っていると密着しない
- はがすときははく離剤を使い、皮膚を押さえながらゆっくり外す
- 女児は大陰唇を広げ、尿道口が袋の中に入るように貼る
参考: 系統看護学講座 小児看護学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について