第106回 看護師国家試験 午前 問73 解説
📝 問題
最も順応しにくいのはどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 最も順応しにくいのは痛覚である。
感覚の順応とは、同じ刺激を受け続けるうちに感じ方が弱くなることをいう。 服を着ている感じをすぐ忘れる、部屋のにおいに慣れる、といった現象がこれにあたる。
痛覚はほとんど順応しない。痛みは体の危険を知らせる合図なので、慣れて消えてしまっては身を守れないからである。
順応しやすいのは嗅覚と触覚で、視覚・味覚がそれに続く。
- 1
視覚不正解
視覚は明るさへの順応(明順応・暗順応)が起こり、時間とともに見え方が変わる。
- 2
嗅覚不正解
嗅覚は順応がとくに速く、同じにおいの中にいると短時間で感じにくくなる。
- 3
味覚不正解
味覚も同じ味を続けて味わうと感じ方が弱まる。
- 4
触覚不正解
触覚は、衣服が触れている感覚をすぐ意識しなくなるように順応しやすい。
- 5
痛覚正解
痛覚は危険を知らせる感覚のため順応しにくく、刺激が続くかぎり感じ続ける。
📚 ここも一緒におさえておこう
感覚は、順応の速さと受け取る受容器を入れ替えて問われる。順応しにくい痛覚だけが例外、と押さえよう。
- 痛みを受け取るのは、神経の末端がむき出しになった自由神経終末である。
- 暗い所で見えるようになるのが暗順応、明るい所で眩しさが治まるのが明順応で、暗順応のほうが時間がかかる。
参考: 標準的な感覚生理学(感覚の順応)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について