第106回 看護師国家試験 午前 問44 解説
📝 問題
前腕部からの動脈性の外出血に対する用手間接圧迫法で血流を遮断するのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 前腕からの動脈性出血では、上腕動脈を圧迫して血流を遮断する。
動脈からの出血では、まず傷の上を直接押さえる直接圧迫止血法を行う。それでも止まらないときに加えるのが用手間接圧迫法で、傷より心臓に近い止血点を圧迫する。
前腕からの出血の止血点は上腕動脈。上腕の内側、上腕二頭筋の内側のくぼみに拍動が触れるので、そこを骨に向けて押さえる。
止血点とは
出血している場所より心臓に近い側で、動脈を骨に押しつけて血流を止められる場所。
- 1
鎖骨下動脈不正解
鎖骨下動脈は鎖骨の上のくぼみで押さえる止血点で、肩や上腕のつけ根からの出血に用いる。
- 2
腋窩動脈不正解
腋窩動脈は腋の下で押さえる止血点で、上腕からの出血に用いる。
- 3
上腕動脈正解
上腕動脈は前腕へ血液を送る動脈で、前腕からの出血ではここを押さえる。
- 4
橈骨動脈不正解
橈骨動脈は手首で脈をとる動脈。前腕の傷よりも末梢にあたるため、手や手指からの出血で用いる。
📚 国試でよく狙われるところ
止血は、どの方法をどの順で行うかが問われる。基本は直接圧迫、それでも止まらなければ間接圧迫、と順番で覚えよう。
- ①直接圧迫止血法=清潔なガーゼで傷を直接押さえる。ほとんどの外出血はこれで止まる
- ②間接圧迫止血法=傷より心臓に近い止血点で動脈を骨に押しつける。直接圧迫の準備が整うまでのつなぎにも使う
- ③止血帯法=四肢の大出血で他の方法が効かないときに用いる。巻いた時刻を必ず記録する
参考: 系統看護学講座 看護の統合と実践(救急看護)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について