第105回 看護師国家試験 午後 問68 解説

一般人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

体温に影響しないのはどれか。

✅ 正解

5

💡 解説

✅ 体温に影響しないのは精神性発汗である。

発汗には2つの種類がある。 温熱性発汗は暑さや運動で体温が上がったときに全身から出る汗で、蒸発するときに熱を奪って体温を下げる。 精神性発汗は緊張や不安のときに手のひら・足の裏・腋窩から出る汗で、体温調節とは別の仕組みで起こる。

残りはいずれも体温を動かす。運動とふるえは骨格筋が熱を作り、食事は消化・吸収と代謝そのものが熱を生む(食事誘発性熱産生)。不感蒸泄は皮膚と呼気から水分が絶えず蒸発し、その気化熱で体温を下げている。

不感蒸泄とは

汗として自覚しないまま、皮膚と呼気から水分が絶えず蒸発すること。蒸発のときに熱を奪うので体温が下がる。

  • 1

    運動不正解

    運動では骨格筋が収縮して熱が生まれ、体温が上がる。

  • 2

    食事不正解

    食事のあとは消化・吸収と代謝が進んで熱が生まれ、体温がわずかに上がる。

  • 3

    ふるえ不正解

    ふるえは骨格筋を細かく収縮させて熱を作る、寒いときに体温を保つ仕組みである。

  • 4

    不感蒸泄不正解

    不感蒸泄は皮膚と呼気から気づかないうちに水分が蒸発することで、その気化熱が体温を下げる。

  • 5

    精神性発汗正解

    精神性発汗は緊張や不安で手のひらなどに出る汗で、体温の高さとは関係なく起こる。

📚 混同しやすいので注意

体温にかかわる汗と水分の蒸発は名前が似ていて、入れ替えて問われる。きっかけと起こる場所を対にして覚えよう。

体温にかかわる汗と水分の蒸発
区分きっかけ起こる場所
温熱性発汗暑さや運動による体温の上昇手のひらと足の裏を除く全身
精神性発汗緊張・不安・驚き手のひら・足の裏・腋窩
不感蒸泄意識しないまま絶えず起こる皮膚と呼気(成人で1日約900mL)

参考: 人体の構造と機能(体温調節と発汗)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第105回の問題一覧を見る