第105回 看護師国家試験 午後 問55 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

更年期障害の女性にみられる特徴的な症状はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 更年期障害に特徴的なのは、のぼせやほてりを伴う異常発汗である。

更年期は閉経の前後5年、あわせて約10年をいう。この時期に卵巣のはたらきが落ち、エストロゲンが急に減る。この変化に自律神経がついていけず、体温の調節が乱れる。 その結果、上半身が急に熱くなって汗が噴き出すホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)が起こる。血管運動神経症状と呼ばれ、更年期障害でもっとも特徴的な症状である。 ほかに動悸・めまい・肩こり、不眠・いらいら・抑うつなどが重なる。

残りの3つは更年期に特徴的とはいえない。血圧はむしろ変動して上がる方向へ振れ、精神症状は抑うつや不安が中心で、便通の乱れは更年期に限って起こるものではない。

  • 1

    異常発汗正解

    エストロゲンの減少で自律神経が乱れ、顔や上半身が急に熱くなって汗が出る。ホットフラッシュと呼ばれ、更年期障害でもっとも多い訴えである。

  • 2

    低血圧不正解

    更年期には自律神経の乱れで血圧が変動しやすくなり、むしろ高めに振れることが多い。閉経後はエストロゲンによる保護が失われ、高血圧や脂質異常症が増える。

  • 3

    妄想不正解

    更年期にみられる精神症状は、いらいら・不安・抑うつ・不眠である。妄想は統合失調症などでみられる症状で、区別する。

  • 4

    便秘不正解

    腹部の張りや便通の乱れが出ることはあるが、年代を問わず起こる。更年期障害の特徴として挙げられるのは血管運動神経症状のほうである。

📚 丸暗記より仕組みで覚えよう

更年期は、閉経の定義とホルモンの動きをセットで問われる。「卵巣が止まって、脳ががんばる」と流れでつかもう。

  • 閉経は、月経が来ない状態が12か月続いたときに、さかのぼって判断する。日本人の平均は50歳ごろ。
  • エストロゲンが減ると、脳はもっと出すようにと指令を強める。血液検査では卵胞刺激ホルモンが高くなり、エストロゲンは低くなる。
  • 治療はホルモン補充療法や漢方薬、症状に応じた抗うつ薬。閉経後は骨粗鬆症と脂質異常症が増えるため、その予防もあわせて行う。

参考: 医療情報科学研究所編『病気がみえる 婦人科・乳腺外科』/標準的な母性看護学(女性のライフサイクルと更年期)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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