第105回 看護師国家試験 午後 問40 解説
📝 問題
嚥下障害のある患者の食事の開始に適しているのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 嚥下障害のある患者の食事は、ゼリーから開始する。
嚥下障害のある人が最初に食べるものは、のどをひとかたまりのまま通るものを選ぶ。 ゼリーは口の中でばらけにくく(凝集性が高い)、のどに張りつかず、変形しながら通るので少ない力で飲み込める。 嚥下訓練は均質なゼリーから始めるのが基本である。
他の3つはこの条件から外れる。水やお茶のような液体は速く流れ落ちるので、飲み込みの反射が間に合わず気管へ入りやすい。味噌汁は液体に具が混ざり、流れる速さの違うものを同時に飲み込むことになる。煮魚は口の中でほぐれてばらけ、噛む力も要る。
凝集性とは
食べ物が口の中でひとかたまりにまとまる性質。まとまるほどのどへ送りやすく、ばらけないので誤嚥しにくい。
- 1
白湯不正解
白湯のような液体は速く流れ落ちるため、飲み込みの反射が間に合わず誤嚥しやすい。とろみをつければ使える。
- 2
味噌汁不正解
味噌汁は液体と具が一緒に口に入るため、飲み込むタイミングを合わせにくい。液体の中でも難しい部類に入る。
- 3
ゼリー正解
ゼリーは口の中でまとまり、のどに張りつかず、変形しながら通る。嚥下訓練の最初の一口に使う。
- 4
煮魚不正解
煮魚は口の中でほぐれてばらけ、噛んで食塊にまとめる力が要る。食事の開始には向かない。
📚 国試でよく狙われるところ
嚥下障害の食事は、食べやすい形と食べにくい形を入れ替えて問われる。「まとまる・のどに残らない・変形する」の3つで判断しよう。
- 食べにくいのは、水などの液体、パンやカステラなど口の中の水分を奪うもの、のりやわかめなど貼りつくもの、こんにゃくなど弾力の強いもの
- 液体はとろみをつけると流れが遅くなり、飲み込みやすくなる
- 嚥下調整食は日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類2021で段階分けされ、最初の段階は均質なゼリー(0j)と、とろみ水(0t)である
参考: 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食分類2021/系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について