第105回 看護師国家試験 午後 問21 解説
📝 問題
経鼻経管栄養法の体位で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 経鼻経管栄養法ではFowler〈ファウラー〉位をとる。
胃に入れた栄養剤が食道へ逆流し、気管に入ると誤嚥性肺炎を起こす。これを防ぐには、上半身を起こして重力で栄養剤を胃にとどめるのがよい。 Fowler〈ファウラー〉位にして注入し、終わったあとも30分〜1時間はその姿勢を保つ。
他の3つは上半身が起きていない姿勢である。胃と食道の高さに差がつかず、逆流を防げない。
Fowler〈ファウラー〉位とは
上半身を45度ほど起こした姿勢。半座位ともいう。
- 1
Fowler〈ファウラー〉位正解
上半身が起きているため栄養剤が胃にとどまり、食道への逆流と誤嚥を防げる。
- 2
仰臥位不正解
仰臥位は水平に寝た姿勢で、休息や処置のときにとる。胃と食道の高さがそろうため逆流しやすい。
- 3
腹臥位不正解
腹臥位はうつぶせの姿勢で、呼吸を助ける目的などで用いる。腹部が圧迫されて胃の内容物が押し上げられる。
- 4
側臥位不正解
側臥位は横向きの姿勢で、体位変換や吐いたものの誤嚥予防に使う。上半身が起きていないため逆流は防げない。
📚 国試でよく狙われるところ
経鼻経管栄養は、注入前の確認と注入中の姿勢がくり返し問われる。「入れる前に胃に届いているかを確かめ、起こしたまま入れる」と手順で覚えよう。
- 注入前に胃内容物を吸引して、チューブが胃に入っていることを確かめる
- 栄養剤は常温に戻してから、ゆっくり注入する
- 注入中にむせ・咳・嘔吐があれば、いったん中止する
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について