第105回 看護師国家試験 午後 問17 解説
📝 問題
カルシウム拮抗薬の服用時に避けた方がよい食品はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ カルシウム拮抗薬の服用時に避けるのはグレープフルーツである。
グレープフルーツの果肉や果汁には、小腸で薬を分解する酵素の働きを妨げる成分が含まれる。 カルシウム拮抗薬をいっしょにとると分解が進まず、血液中の薬の濃度が上がりすぎる。 低血圧やめまい、動悸が起こる。 作用は数日続くので、飲む時間をずらしても避けられない。ジュースも含めてとらないよう説明する。
他の3つは、この薬とは別の薬との組合せで問われる食品である。
- 1
納豆不正解
納豆はビタミンKを多く含み、ワルファリンの効き目を弱める食品である。
- 2
牛乳不正解
牛乳のカルシウムはテトラサイクリン系の抗菌薬とくっついて、その吸収を妨げる。
- 3
わかめ不正解
わかめなどの海藻はヨウ素を多く含み、甲状腺の検査や治療の前に控えることがある。
- 4
グレープフルーツ正解
薬を分解する酵素が妨げられ、薬が体に残って効きすぎる。
📚 ここも一緒におさえておこう
カルシウム拮抗薬は降圧薬のなかでもよく出る。血管を広げるという仕組みと、そこから出る副作用をつなげて覚えよう。
- 血管の平滑筋にカルシウムが入るのを妨げ、血管を広げて血圧を下げる
- 代表薬はアムロジピン・ニフェジピンで、名前が「〜ジピン」で終わる
- 血管が広がるために、顔のほてり・頭痛・下腿浮腫・動悸が起こりやすい
参考: 系統看護学講座 薬理学/日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について