第105回 看護師国家試験 午前 問51 解説
📝 問題
高齢者の栄養管理について栄養サポートチーム〈NST〉と連携するときに、病棟看護師が行う看護活動で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 病棟看護師は、栄養管理が十分でない高齢者のケアについて栄養サポートチームから助言を得る。
栄養サポートチーム(NST)は、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などが集まり、栄養状態に問題のある患者を診療科の枠を越えて支援する専門チームである。チームは評価と提案を行い、日々のケアは病棟の看護師が続けて担う。
病棟看護師の役割は、食事の摂取量、体重の変化、口腔や皮膚の状態といった毎日の情報をチームに渡し、受けた助言をケアに反映することにある。高齢者の低栄養は見過ごされやすいため、この橋渡しがそのまま成果につながる。
他の3つはチームの働きを狭めてしまう。目的の違うチームが同時に関わることは妨げにならず、家族は支援を受ける側である。経管栄養の件数を減らすことも目標ではなく、口から食べられるかを見極めることがチームの仕事になる。
- 1
同時期に他のサポートチームが介入しないようにする。不正解
褥瘡対策チームや口腔ケアチームなど、目的の違うチームが同時に関わることは珍しくない。互いの情報を持ち寄るほうが患者の利益になる。
- 2
栄養管理が不十分な高齢者のケアについて助言を得る。正解
病棟看護師は毎日の食事摂取量や体重の変化をチームに伝え、その助言を受けてケアの方法を組み立て直す。
- 3
家族にも栄養サポートチーム〈NST〉の一員になるよう勧める。不正解
家族はチームの構成員ではなく、支援を受ける側にあたる。食事の好みや自宅での食べ方など、家族から得た情報はケアの計画に活かす。
- 4
経管栄養法を行っている高齢者数を減らす方法を一緒に考える。不正解
チームが決めるのは件数ではなく、その人に合った栄養のとり方である。口から食べられるかを評価したうえで、必要なら経管栄養を続ける。
📚 国試でよく狙われるところ
院内の多職種チームは、名称と担当する課題を入れ替えて問われる。チーム名と扱う問題を対にして覚えよう。
| チーム | 扱う課題 |
|---|---|
| 栄養サポートチーム(NST) | 低栄養の評価と、栄養のとり方の提案 |
| 感染制御チーム | 院内感染の監視と予防、抗菌薬の適正な使用 |
| 褥瘡対策チーム | 褥瘡の予防と評価、体圧分散や体位変換の計画 |
| 緩和ケアチーム | 痛みなどの症状の緩和と、心理・社会面の支援 |
| 呼吸ケアチーム | 人工呼吸器からの離脱と呼吸リハビリテーション |
参考: 日本臨床栄養代謝学会「静脈経腸栄養ガイドライン」/系統看護学講座 老年看護学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について