第105回 看護師国家試験 午前 問43 解説
📝 問題
胃洗浄を行うときの体位で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 胃洗浄は左側臥位で行う。
胃は左側にふくらんでいて、出口の幽門は右側にある。 左側臥位にすると幽門が上になり、胃の内容物が腸へ流れ出しにくくなる。吐いたものも口から外へ出やすく、誤嚥を防げる。 上半身をやや低くする(頭低位)と、この効果がさらに高まる。
他の3つは、内容物が腸へ流れたり、吐いたものが気道へ入ったりしやすい。
幽門とは
胃の出口で、十二指腸へつながる部分。反対側の入口は噴門という。
- 1
仰臥位不正解
仰臥位では吐いたものが気道へ流れ込みやすく、誤嚥性肺炎の危険が高い。
- 2
腹臥位不正解
腹臥位は胃が圧迫されて内容物が押し出されやすく、胸も広がりにくいため呼吸の負担が大きい。
- 3
左側臥位正解
幽門が上を向く姿勢になるため、胃の内容物が腸へ流れにくい。吐いたものも口から外へ出やすい。
- 4
右側臥位不正解
右側臥位では幽門が下になり、胃の内容物が十二指腸へ流れ込みやすい。飲んだ毒物の吸収が進んでしまう。
📚 ここも一緒におさえておこう
胃洗浄は「やってはいけない場合」が問われる。何を飲んだかで判断が変わる、と押さえよう。
- 強酸・強アルカリを飲んだときは、管を入れる途中で食道や胃を傷つけるため行わない
- 灯油やベンジンなどの石油製品は、吐いたときに肺へ入ると重い肺炎を起こすため行わない
- 意識障害があるときは、気管挿管で気道を確保してから行う
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術/日本中毒学会「急性中毒標準診療ガイド」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について