第105回 看護師国家試験 午前 問14 解説
📝 問題
徐脈性の不整脈で起こりやすいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 徐脈性の不整脈では失神が起こりやすい。
脈がひどく遅くなると、1分間に送り出される血液の量が減って脳の血流が足りなくなる。数秒間でも脳への血流が途切れると意識を失う。これが失神である。
徐脈による失神はアダムス・ストークス症候群とよばれ、前ぶれなく倒れて頭部外傷や骨折につながることがある。 高度の房室ブロックや洞不全症候群でくり返す場合は、ペースメーカの適応になる。
アダムス・ストークス症候群とは
脈が急に遅くなったり止まったりして脳の血流が減り、めまいや失神を起こす発作。徐脈性不整脈でみられる。
- 1
失語不正解
言葉を話す・聞いて理解する働きが損なわれる症状で、大脳の言語野の障害で起こる。
- 2
失行不正解
運動麻痺がないのに目的の動作ができなくなる症状で、大脳の障害で起こる。
- 3
失神正解
脳の血流が一時的に足りなくなって起こる意識消失で、徐脈で心拍出量が減ると生じる。
- 4
失明不正解
視力が失われる状態で、眼球や視神経、視覚野の障害で起こる。
📚 混同しやすいので注意
不整脈は、脈が遅いか速いかで出る症状も対応も変わる。遅い側と速い側に分けて覚えよう。
- 遅い側=洞不全症候群・房室ブロック。めまい・失神・息切れが出て、くり返すならペースメーカ。
- 速い側=発作性上室頻拍・心房細動・心室頻拍。動悸が主だが、心室細動では数秒で意識を失い、除細動が要る。
- 心房細動では心房の中に血栓ができやすく、脳塞栓症の原因になる。
参考: 標準的な循環器の教科書(徐脈性不整脈とペースメーカ)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について