第104回 看護師国家試験 午後 問64 解説
📝 問題
セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 性役割としての性は、社会や文化がつくり上げた規範と結びつく。
セクシュアリティは、性を生殖の面だけでなく、人としての生き方の全体としてとらえる考え方で、いくつかの側面に分けて説明される。
このうち性役割としての性は、「男らしさ」「女らしさ」のように、その社会や文化が求める振る舞いにそって生きる面をさす。 つくり上げたのは社会なので、結びつくのは社会的規範である。 時代や地域が変われば、求められる振る舞いも変わる。
残る3つは、側面と結びつく事項が入れ替わっている。
- 1
生殖性の性 ── ジェンダー不正解
ジェンダーは社会がつくった性で、結びつくのは性役割としての性である。生殖性としての性が結びつくのは、命をつないでいく種の保存である。
- 2
性別としての性 ── 常染色体不正解
性を決めるのは常染色体ではなく性染色体である。ヒトの染色体46本のうち、44本が常染色体、残る2本が性染色体(XX・XY)である。
- 3
連帯性としての性 ── 種の保存不正解
種の保存と結びつくのは生殖性としての性である。連帯性としての性は、人と人が親しくなり、支え合ってつながる面をさす。
- 4
性役割としての性 ── 社会的規範正解
社会や文化がつくった「らしさ」の期待にそって振る舞う面である。その期待は決まりきったものではなく、社会が変われば変わる。
📚 混同しやすいので注意
セクシュアリティは、生まれもった体の性と社会がつくった性のどちらを指すかを入れ替えて問われる。「体で決まるのがセックス、社会で決まるのがジェンダー」と対にして覚えよう。
- セックス=生まれもった体の性。性腺や外性器、性染色体で決まる
- ジェンダー=社会や文化がつくった性。求められる役割や「らしさ」がこれにあたる
- 心の性(性自認)や好きになる性(性的指向)は、体の性ともジェンダーとも別の軸で、組合せは人それぞれである
参考: 系統看護学講座 母性看護学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について