第104回 看護師国家試験 午後 問39 解説
📝 問題
看護師の業務で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 褥婦への療養上の世話は、看護師の業務である。
保健師助産師看護師法は、看護師の業務を療養上の世話と診療の補助の2つと定めている。条文には「傷病者若しくは褥婦に対する」と書かれており、産後の女性が対象として名指しで含まれている。 療養上の世話は食事・清潔・排泄・環境の調整など日常生活を支える行為で、看護師が自分の判断で行える。診療の補助は注射や採血などの医療行為で、医師の指示が必要になる。
他の選択肢は、いずれも医師が決めることである。薬の処方、酸素の流量、検査を行うかどうかの判断は、診断と治療の中身そのものである。
- 1
グリセリン浣腸液の処方不正解
薬の種類や量を決める処方は医師の業務で、看護師は医師の指示にもとづいて実施する。
- 2
褥婦への療養上の世話正解
褥婦への清潔や生活の援助は療養上の世話にあたり、看護師が自らの判断で行える。
- 3
酸素吸入の流量の決定不正解
酸素をどれだけ流すかは治療の内容そのもので、医師が決めて指示する。
- 4
血液検査の実施の決定不正解
どの検査をいつ行うかを決めるのは医師で、看護師は指示にもとづいて採血などを実施する。
📚 国試でよく狙われるところ
保健師助産師看護師法は、どの資格に何ができるかを入れ替えて問われる。「業務独占か名称独占か」と「医師の指示が要るか」の2つで整理しよう。
- 看護師・助産師・准看護師は業務独占と名称独占の両方をもち、保健師は名称独占のみである。
- 助産師の業務独占は助産と、妊婦・褥婦・新生児の保健指導。看護師は助産を行えない。
- 特定行為研修を修了した看護師は、医師があらかじめ作った手順書にもとづいて、脱水時の点滴量の調整など38の特定行為を行える。2015年10月に始まった制度である。
参考: 保健師助産師看護師法
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について