第104回 看護師国家試験 午後 問15 解説
📝 問題
貧血の定義で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 貧血は血液中の血色素量が減っている状態をいう。
貧血は、血液中の血色素量(ヘモグロビン濃度)が基準より少ない状態をいう。 赤血球の数やヘマトクリットも一緒に見るが、貧血かどうかを決めるのは血色素量である。 世界保健機関の基準では、成人男性13g/dL未満、成人女性12g/dL未満、妊婦11g/dL未満が貧血にあたる。
血色素が減ると全身へ運べる酸素が減り、息切れ・動悸・易疲労感や眼瞼結膜の蒼白が現れる。
血色素量とは
赤血球に含まれるヘモグロビンの量を、血液の濃さとして表した値。酸素を運ぶ力そのものを示す。
- 1
血圧が下がること不正解
これは低血圧の説明。大量出血では貧血と低血圧が同時に起こることもあるが、貧血かどうかは血液中の血色素量で決まる。
- 2
脈拍を自覚すること不正解
脈拍を自覚するのは動悸。貧血では酸素不足を補おうとして心臓が速く強く打つために起こる、貧血に伴う症状のひとつである。
- 3
立ち上がると失神すること不正解
立ち上がったときのふらつきや失神は起立性低血圧(脳貧血)。名前に貧血とつくが、血液の中身ではなく血圧の調節の問題である。
- 4
血色素量が減っていること正解
血色素量、つまりヘモグロビン濃度が基準より低いことが、貧血の定義そのものである。
📚 国試でよく狙われるところ
貧血は、赤血球の大きさによる分類と原因の組合せで問われる。大きさを手がかりに原因へたどろう。
- 小球性貧血=鉄欠乏性貧血。月経過多や消化管出血が原因で、スプーン状爪がみられる
- 正球性貧血=再生不良性貧血、溶血性貧血、腎性貧血など
- 大球性貧血=ビタミンB12や葉酸の不足で起こる巨赤芽球性貧血。胃を全部切除したあとの悪性貧血が代表
参考: 世界保健機関の貧血に関する基準/系統看護学講座 血液・造血器
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について