第104回 看護師国家試験 午前 問76 解説
📝 問題
平成24年(2012年)の国連エイズ合同計画〈UNAIDS〉の報告において、ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉陽性者が最も多い地域はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ HIV陽性者が最も多い地域はサハラ以南のアフリカである。
世界のHIV陽性者はサハラ以南のアフリカに集中している。出題時の2012年の報告でも最新の報告でも最多はこの地域で、世界全体の3分の2近くがここで暮らしている。
集中の背景にあるのは、性行為による感染が広がりやすい状況と、検査・治療や母子感染を防ぐ薬が長いあいだ行き渡らなかったこと。 近年は治療薬が広がり、新たな感染もエイズによる死亡も減り続けている。
- 1
東アジア不正解
東アジアの陽性者は世界全体のごく一部にとどまる。日本もこの地域に含まれる。
- 2
北アメリカ不正解
北アメリカは検査と治療が早くから普及した地域で、陽性者数はサハラ以南のアフリカに遠く及ばない。
- 3
オセアニア不正解
オセアニアは人口そのものが小さく、陽性者数は世界の地域のなかで最も少ない部類にある。
- 4
サハラ以南のアフリカ正解
世界のHIV陽性者の大半が集まる地域で、成人だけでなく母子感染による小児の陽性者も多い。
📚 国試でよく狙われるところ
世界のHIVは、地域の順位と感染経路を入れ替えて問われる。「最多はサハラ以南のアフリカ」を軸に、日本の状況と対にして覚えよう。
- 世界のHIV陽性者は約4,100万人(2025年)。地域別では東部・南部アフリカが約2,100万人で最も多い。
- 抗HIV療法が広がったことで、新たな感染もエイズによる死亡も減り続けている。
- 日本では感染経路の大半が性的接触で、母子感染はほとんど報告されていない。
参考: 国連エイズ合同計画の世界エイズ報告/厚生労働省エイズ動向委員会年報
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について