第104回 看護師国家試験 午前 問14 解説
📝 問題
呼吸困難とはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 呼吸困難は、息苦しさを本人が感じている自覚症状である。
呼吸困難は、「息が苦しい」と本人が感じている自覚症状である。 検査の数値ではなく、患者の訴えそのものを指す。
そのため、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が正常でも呼吸困難を訴えることがあり、逆に数値が低くても苦しさを感じない人もいる。 程度は本人に答えてもらって評価する。
残る3つは、数えたり測ったりして分かる他覚的所見である。
他覚的所見とは
看護師や医師が見る・触る・測ることで確かめられる情報。本人にしか分からない自覚症状と対になる。
- 1
脈拍数の増加不正解
脈拍数の増加は、呼吸困難のときにみられることの多い他覚的な変化。数えて分かるもので、苦しさそのものではない。
- 2
息苦しさの自覚正解
本人が感じる息苦しさを指す。訴えを聞き取ることが評価の出発点になる。
- 3
動脈血酸素分圧〈PaO2〉の低下不正解
動脈血酸素分圧〈PaO2〉の低下は、動脈血の採血で分かる低酸素血症を表す。呼吸困難の訴えがなくても低下することがある。
- 4
経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉の低下不正解
経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉の低下も機器で測る低酸素の指標。数値が保たれていても呼吸困難を訴える人はいる。
📚 混同しやすいので注意
症状は、本人が訴える自覚症状か、測って分かる他覚的所見かを入れ替えて問われる。「感じるもの」と「測るもの」で仕分けよう。 自覚症状にあたるのは息苦しさ・痛み・悪心・めまい。他覚的所見にあたるのは呼吸数・脈拍・SpO2・チアノーゼである。 息切れの程度は修正MRC息切れスケール(mMRC)を使い、0〜4の5段階で評価する。
参考: 系統看護学講座 成人看護学(呼吸器)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について