第104回 看護師国家試験 午前 問107 解説
📝 問題
次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35〜60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。Aさんは「汗をかきやすくイライラする以外に、どのような変化が起こりますか」と看護師に尋ねた。 Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 更年期には自律神経のはたらきが乱れ、寝つきが悪くなる。
更年期の症状は、体温や血管の調節をしている自律神経の乱れとして現れる。 代表がホットフラッシュで、顔や上半身が急に熱くなって汗が出る。Aさんの「汗をかきやすい」がこれにあたる。 夜は寝つきが悪くなる、途中で目が覚めるといった不眠が加わりやすく、それがいらだちをさらに強める。
他の3つは更年期には起こらない。 上半身がほてる一方で、手足の血管は縮んで冷えを感じやすくなる。
ホットフラッシュとは
顔や上半身が急に熱くなり、汗が出るほてりの発作。更年期でいちばん多い症状。
- 1
手足が温かくなる。不正解
逆。のぼせて顔や上半身は熱くなるが、手足の血管は収縮して冷えを感じやすくなる。
- 2
寝つきが悪くなる。正解
エストロゲンの減少で自律神経が乱れ、寝つきの悪さや途中で目が覚める状態が起こる。
- 3
乏尿になる。不正解
乏尿は腎臓の血流や尿の生成が減ったときに起こる。更年期に現れる排尿の変化は、尿道や腟の粘膜が薄くなることによる頻尿や尿もれである。
- 4
乳房が張る。不正解
乳房が張るのはエストロゲンとプロゲステロンが高い月経前や妊娠中の変化。更年期は乳腺が萎縮して張りは失われていく。
📚 ここも一緒におさえておこう
更年期の症状は、どれが更年期のものかを入れ替えて問われる。体の症状と心の症状に分けてから覚えよう。
- 血管運動神経症状=ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)、発汗、動悸、手足の冷え
- 精神症状=いらだち、不安、抑うつ、不眠
- その他=肩こり、腰痛、めまい、腟の乾燥による性交痛や頻尿
参考: 更年期障害の症状と看護(母性看護学)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について